蝉丸さん

北鎌倉の明月谷を川に沿って遡ってゆくと、明月院の少し先に「明月窯」があります。ここが蝉丸さんの御自宅で、3/26〜4/3敷地内の「ギャラリー 月」にてTHE TALE OF GENJI vol.2 展が開かれていました。
蝉丸という名前は、猫グッズ好きの間では、大小の招き猫型土鈴が有名ですが、「蝉丸」というのは御夫婦のユニット名で、二人で制作されています。


家が近いことと、お互い猫をモチーフに作品を作るので、丹庵とは以前から仲良くしていただいています。
写真は丹庵所蔵の蝉丸作品群です。
蝉丸さんの創作の主流は実は招き猫ではなく、何か妖しげな猫のオブジェの方です。陶器の身体にアクリルや金箔で細かい彩色が施され、布や紐、金属のアクセサリーが付けられています。このアクセサリー集めにも色々苦労され、工房内には金属細工のための部屋まであります。
去年から源氏物語をモチーフに一連のシリーズ制作を始められています。五十四帖すべての登場人物をモデルに猫のオブジェを制作するという大掛かりなもので、十数点できたところで展覧会をされていて、今回は二回目になります。具体的なイメージがはっきりしたこともあるのでしょう、このシリーズになって、一体一体の個性がより際立ってきたように思います。
けれどもその中にも蝉丸さん独特の(特に御主人の)遊び心が光っていて、「蛍」は内部がランプになっているし、「匂」はお尻が引き出しで香炉になっている。といった具合です。全部が完成するのを楽しみにしています。

蝉丸さんホームページ http://www.semimal.com