創作という行為は満天の星空の中に星座を見つけてゆくのに似ています。作家は己の理想から日常の喜怒哀楽まで様々な想いを夜空に投影して星を選んで行きます。
あるときは昔人の思い描いた跡を辿ってそれを展ばして行き、またある時は突然の天啓によって新たな星座を発見します。
そして、次には彼の見出した星座のことを詩に、あるいは歌、芝居、そして画にして人々に伝えます。この星座が一人でも多くの人に見えるように。そして何時までも忘れられないように。
画を描いていて何を痕跡として残せるか、それをどうやって多くの人に共有してもらえるか。常に自問して来ました。その解答の一つとして2004年に立ち上げたのが絵画工房「北鎌倉丹庵」です。
設立に当たり、次のようなことを目標として置きました。
1.常に新しい表現とその手段の開発に努め、独創的な作品を作って行くこと。
2.創作は個人的に完結した行為という近代美術の意識を見なおし、様々な共同制作の可能性を探って行くこと。
3.画材や画家のスキルといった便宜上の理由で従来行われて来たカテゴリ分けに囚われず、常に自分の必要とする表現を習得して活用すること。
4.ファインアート、コマーシャルデザインといった主に市場の都合による棲み分けに囚われず、常に受け手と何が共有できるかを追求してゆくこと。
5.自己満足に終わることなく、広く現代の社会と接点を持ち、今何ができるか常に考えて行くこと。
それから今日まで、様々な試みの積み重ねによって、活動の幅が大きく広がって来ています。今後、各々の芽が或いは枯れ、あるいは伸びて、一つの大きな世界樹となって行くよう力を尽くそうと思っています。 |